1. さっきまでいっしょにいたモンゴル人は内モンゴルの人。

    八歳のとき、文革を経験している。

    両親が三角帽子被らされて殴られているのを見た記憶がある。

    父親は反革命罪で投獄。

    叔父はころされた

    リンチをうけている場面を自分の目で見た。

    リンチを受けて気をうしなった人に水をぶっかけて目を覚まさせ、リンチをくりかえす。

    水をぶっかけても目をさまさないときはどうするかしっているかい?と彼はとうた。

    耳に石をいくつかつめて足でふむのさ!そしたら、ぎゃあっと声を上げて、また目を覚ます。

    反革命分子のモンゴル人をリンチするのもモンゴル人。暴行の傷で寝たきりになった母親は「なぐった奴らの肉をくいちぎってやりたい」と深く恨んでいた。

    投獄中に自殺したとされる人は多いが、文革が終わって遺体を埋めた人の証言をもとに遺族がほりかえすと

    頭蓋骨に鉄釘が刺さっていた、とか。

    文革は小数民族地域でも吹き荒れた。漢族地域より悲惨だったのは文革のあとは小数民族弾圧がさらに続いたこと、だという。

    そういう経験をしてきた40歳代後半の中国人や中国国内の少数民族の人たちが、中国という国と同じ中国人、中華民族というものの恐ろしさを一番よくしっているのではないか。

    いつきいても、文革の話はおそろしい。久々に中国の人々が乗り越えてきた、茨の歴史の道に考えをめぐらした。